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サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)

Helicobasidium mompa
<病原>糸状菌  <発病>茎、塊根(収穫時)

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紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)
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紫色の菌糸束が網目状に表面を覆う ©渡邊健

紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)
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菌糸束が密生し、フェルト状になる(菌糸束をめくったところ) ©渡邊健

紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)
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菌糸束上に土が付着した塊根 ©渡邊健


被害

塊根や地際部の茎に発生するが、掘り取ってはじめて被害がわかることが多い。地際部の茎や塊根に、紫褐色の糸のような菌糸束が、網目のようにからみつき、発病が著しい場合には地上部が発育不良となり、葉は黄化する。病勢がすすむと菌糸束が密になってフェルト状となり、塊根内部まで軟化、腐敗することもある。

発生

紫紋羽病は土壌中の糸状菌の一種によって引き起こされる。本病は、未分解有機物が多く土壌pHが低い開墾地や桑畑、果樹園跡地で発生が多い。

防除

本病の防除には各種土壌くん蒸剤を用いた土壌消毒が有効である。

収録:防除ハンドブック「 サツマイモの病害虫

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