診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
塊茎の表面にはじめ円形で直径3~4mmの銀灰色の病斑が現れ、しだいに拡大して2~3cmの大きな斑紋となる。この病斑は水で濡らすとより鮮明に見える。発病が激しいと病斑が融合して塊茎全面を覆うことがあるが、罹病部位は周皮(いも表面の皮)に限られて、内部にはおよばない。塊茎が白色の品種では典型的な銀灰色を呈するが、赤色の品種では色が褪せた状態になる特徴がある。多湿な条件では病斑表面に微小な黒点(分生子柄と分生子(胞子))を密生する。罹病塊茎は病斑部から水分が蒸散するため、しわを生じて軽くなる。多発すると見栄えが悪く、商品価値が低下する。
ジャガイモ塊茎のみに発生する。
病原菌は罹病塊茎上で菌糸、胞子で越冬し、伝染源となるほか、胞子で土中越冬して土壌伝染する。有機質に富んだ多湿土壌で発生しやすい。感染は皮目や表皮から起こり、感染条件は温度3℃以上、湿度90%以上である。貯蔵中における新たな感染と病勢進展は湿度97%以上、6~7℃で起こり、20~24℃で急増する。
無病種いもを使用する。成熟後は多湿の土壌中に長く放置しないで早めに収穫する。貯蔵は低温・低湿で行う。
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