診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫がジャガイモの葉を食害する。若齢幼虫は表皮を残して葉裏を食害するが、食害量は少ない。中齢~成熟幼虫は、葉に円形~楕円形の穴を開けて食害する。成熟幼虫になると、体長が約40mmに達して摂食量が多くなり、葉を食い荒らす。被害の程度が大きくなると生育が抑制され、収量が減少することもある。暖地では近年、本種の発生が増加しており、秋季に発生が増加して被害を出す。広食性であり様々な作物を加害する。
蛹で越冬する。暖地では、春先に羽化した成虫が春作の出芽とともに飛来して産卵し、5月頃から幼虫が見られる。春作後は圃場周辺で発生量が増加し、秋作の植付とともに圃場に飛来して茎葉に産卵し、幼虫が11月頃まで発生する。成虫は夜行性で、卵を1粒ずつ、1日に200~300個を産卵する。土壌中の蛹で越冬し、1年に3~5回発生する。幼虫の体色は発生時期による変異が大きい。高温で降雨が少ない年は多発しやすい。
幼虫の発生に注意し、薬剤防除を行う。新しい食害痕の周辺には幼虫がいるので、見つけしだい捕殺する。
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