病害虫・雑草の情報基地

イチゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

黒色根腐病

Rhizoctonia fragariae
《病原》糸状菌 《発病》根

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黒色根腐病
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萎凋症状株の根が黒褐色に変色している ©小玉孝司

黒色根腐病
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株が急に萎凋しやがて枯死する ©小玉孝司


被害

収穫期に急に地上部が萎凋する。病勢が進むと地上部の生育が停止し、急激な萎凋症状を起こしてやがて枯死する。罹病株を引き抜くと、根が黒褐色に変色しているのが特徴である。根ははじめ赤褐色、水浸状で、やがて黒褐色になる。

発生

本病原菌は根の皮層部組織内に感染し、外見上健全な根部からも高率に検出されるため、本病はイチゴの生理活性の低下と、外部環境の悪化が誘発すると考えられる。

防除

健全苗を確保し、7~8月にハウス密閉による太陽熱土壌消毒を行う。

収録:防除ハンドブック「 イチゴの病害虫

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