診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
主に施設栽培で発生し、露地栽培や育苗期はほとんど発生しない。保温開始3~4週間後の葉や花房の新芽が伸長してくる頃から3月にかけて発生する。はじめ新芽が伸長せず、黒褐色の芽枯症状や萎凋症状となる。やがて花芽は腐敗枯死して芽枯れ症状を示す。軽症の株は芽が枯死するが、3~4月頃になるとわき芽から新葉が展開して回復する。病株を切断すると芽や花房から褐変している。腐敗は新芽に限られ、クラウンに進展することは少ない。
品種間の発病差異があり、女峰は強く、麗紅やダナーは弱い。施設栽培では保温開始までの曇雨天、深植え、株の軟弱徒長によって発病が助長され、ビニル被覆後は水滴が落ちやすいハウスの谷間で発生しやすい。汚染株が第一次伝染源となり、発病株からは保温前の葉かき作業で次々と伝染し、保温開始後に発病する。
育苗圃は病原細菌が土壌から水滴とともに芽に入り、感染しやすくなるので雨よけのポット育苗とする。本圃では深植えを避け、風通しの良い高畦栽培にする。発病株の老化葉や被害芽は早めに摘除する。
稲の病害虫と雑草 |
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