診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
本圃に定植後、年内に発生することがあるが、多くは2、3月頃に発生する。萎縮症状と萎凋症状がある。萎縮症状は株全体が生育不良となり、下葉のふちから枯れ上って株全体が萎縮して枯死する。萎凋症状は、春先に葉が急激に下垂し、青枯れ状になって枯死する。根を縦に切断すると、褐変した根の中心が赤褐色に変色しているのが特徴である。
育苗期間が冬まで続く半促成作型や露地栽培で発生する。山上げ育苗で発生しやすく、育苗期が比較的高温となる促成作型では発生が少ない。発病適温は地温10℃前後の低温で、25℃以上では発病しない。秋から春先にかけて降雨の多い年に多発しやすい。土壌伝染と苗伝染により発生する。病原菌は土中に生存して越夏し、晩秋から初冬に根に感染する。
無病圃を選んで育苗し、汚染苗の定植を避ける。圃場排水を良好にして浸冠水を防ぐ。高畝にして土壌水分を低く抑える。土壌表面をマルチ被覆して地温を高くする。発病の恐れのある圃場に定植する場合は、抵抗性品種を用いるか、登録薬剤を土壌混和する。本圃は7~8月にハウス密閉による太陽熱土壌消毒を行う。
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