病害虫・雑草の情報基地

イチゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

じゃのめ病

Mycosphaerella fragariae
《病原》糸状菌 《発病》葉、葉柄、果柄、ランナー

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じゃのめ病
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葉の病斑の中央は灰褐色で、周囲が紫褐色のじゃのめ状となる ©小玉孝司

じゃのめ病
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葉の病斑の中央は灰褐色で、周囲が紫褐色のじゃのめ状となる ©小玉孝司


被害

春から秋にかけて主に葉に発生し、葉柄、果柄、ランナーなどを侵す。はじめ葉に紫紅色の不鮮明な小斑点を生じ、拡大して3~6mmの円形ないし楕円形の病斑になる。病斑の中央は灰褐色で、周囲が紫褐色のじゃのめ状となる。輪斑病の症状に似るが、本病の病斑は輪斑病に比べて小さく、病斑上に小黒粒を形成しない点で区別できる。

発生

病原菌は被害葉とともに越冬し、分生子と子のう胞子を形成して空気伝染と雨滴によってまん延する。中位葉がもっとも被害を受けやすく、新葉、古葉では病斑が少ない。病原菌は葉に寄生した状態で越冬し、春に胞子を形成して空気伝染する。

防除

被害葉を早めに摘除する。圃場の排水に努め、多湿条件を避ける。春から秋に育苗圃で発生するので薬剤散布を行う。

収録:防除ハンドブック「 イチゴの病害虫

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