被害

葉、茎、果実、根などにえそ症状を生じる。葉では上葉に小斑点を多数形成する小斑点型と、成葉の葉縁から樹枝状に枯れ込む大型病斑型の2種類の症状を現す。茎には褐色のえそ斑を生じる。地際の茎は鳥あし状に分岐する。果実には暗緑色のしみ状斑点を生じるほか、果肉の劣化を引き起こす。根は淡褐色～褐色に変色し、細根は消失する。

被害作物

ウリ科とマメ科のササゲにも寄生するが、メロンでの被害が大きい。

発生

主に施設栽培で発生するウイルスによる病害で、土壌伝染、種子伝染、汁液伝染する。土壌伝染は土壌中の菌類がウイルスを媒介して起こる。汁液伝染は摘心、摘葉などの管理作業で起こり、大型病斑を形成する。夏の発生は少なく、秋から春にかけて発生が多い。重粘な土壌で栽培した場合発生が多い。灌水量が多いと発生しやすい。土壌が中性～アルカリ性の場合発生しやすい。

防除

抵抗性品種を使用する。種子は健全株から採種する。資材は新しいものにするか蒸気消毒する。用土や堆肥は蒸気消毒する。用水は汚染のないものを用いる。過度の灌水を行わない。育苗は清潔な場所で行う。発病株は直ちに抜き取り処分する。