診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
感染初期の幼植物では、根や地際部の茎に小さな赤褐色の条斑が生じ、次第に拡大して根や茎を覆い、全体が赤褐色となる。莢肥大期以降に、葉が黄化したり黄色~退緑の斑点が生じ、茎の地際部にオレンジ~赤色の子のう殻が多数形成される。罹病株では細根が腐朽し折れやすくなり、激しい場合には主根のみが残ったゴボウ根状となる。また、成熟期が早まり、着莢数・一粒重等が減少し収量が低下する。
病原菌は多犯性でありダイズ、ラッカセイ、インゲンマメ、アズキ、エンドウ、アルファルファ等のマメ科作物のほか、チャ、パパイヤ、キウイフルーツ等14種の植物を侵す。
全国で発生する。比較的近年になり発生が確認され、転換畑に多く発生し問題となったが普通畑でも広く発生が認められ、土壌水分が高い場合は発病は激しくなる。気温が低下する9月中・下旬頃に、葉が早期に黄化し発生に気が付くことが多い。伝染は罹病根中に形成される微小菌核により起こり、本菌核は寄主植物がない条件下でも長期にわたり生存が可能である。連作により発病が高まる。
連作を避け、高畝栽培や排水設備の整備等により圃場排水を良好にする。
稲の病害虫と雑草 |
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