診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
病葉が黄化し、白いかすり状の斑点が連生することがある。葉は短く、幅が広くなり厚みをもった感じになり、葉先が淡黄ないし白化してねじれる。罹病株は全体が黄化萎縮し、激しい場合は腐敗、枯死する。軽症の場合は出穂するが穂は出すくみ、短い奇形穂となる。このような株では葉鞘はややふくらんで表面に不規則で波状のしわを生ずることがある。本病の特徴は葉の黄化と株の萎縮である。この症状は黄萎病と類似するが、黄化萎縮病では、葉に白いかすり状の斑点を生じるので区別できる。
本病の第一次伝染源は、畦畔付近に自生するイネ科の罹病雑草である。感染時期は分げつ期で第7 葉抽出期が最も感染しやすい。この時期に浸冠水すると雑草からイネへの感染が起きる。このため、分げつ期の多雨による洪水や浸冠水は発病を著しく助長する。
防除の基本は、本田での浸冠水による感染を防ぐことであり、河川の改修、用排水路の整備等の基盤整備はきわめて有効である。
稲の病害虫と雑草 |
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