診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉や新梢の発生が主であり、果実での被害は比較的少ない。葉では、はじめ針でつついたような黄白色の小斑点ができ、症状が進むと次第に中央部は黒色となる。発病が激しいと、葉縁がひきつれたようになり縮む。葉の症状は、はじめは黒とう病と類似するが、本病では病斑がやや小さく、中央部の褐点は拡大しないことから区別ができる。葉柄には黒色で紡錘形やすじ状の斑点ができる。果実では、果粒に黒色小斑点がみられる。枝では、紡錘形やすじ状の黒色小斑点を形成する。新梢が伸びると、発病枝では病斑部に亀裂が生じ、枝の伸びが悪くなるため次第に樹勢が低下する。特に欧州系品種は本病に弱い性質がある。
病原菌は結果母枝の表皮や古い病斑組織の中で菌糸と柄子殻と呼ばれる耐久器官の形で越冬する。春先に降雨があると、柄子殻につくられた胞子が降雨とともに飛散し、感染する。症状は展葉初期からみられ、生育期中も発病は続く。発芽前~生育初期に降雨が続くような条件下では発生が多くなる。
発病した葉や新梢は見つけ次第剪除し、園外に持ち出し処分する。薬剤防除は休眠期防除を実施する。
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