診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
針頭大でハエの糞に似た黒色の小点を群生あるいは散生する。 果粒でははじめ果粒面の果粉が消失し、のちにこの部分に0.1~0.5mmの小黒点を生じる。小黒点は病原菌の菌糸組織である。病原菌は果粒表面に寄生しているだけで、果粒内部の褐変や腐敗は生じない。
ブドウや園地周辺に存在する宿主植物上に形成された分生胞子(分生胞子と呼ぶ)が5月上旬頃から風で飛散し伝染する。果粒面に達した分生胞子は果粉を栄養源に増殖し、7月中旬頃から発病がみられる。気温18℃前後で降雨が多いと感染が活発化する。園内の風通しの悪い場所や日の当たりにくい場所で発生が多い。
緑色品種は発病により商品性が低下するので注意して防除対策にあたる。園地周辺の野生植物をできるだけ排除し 、伝染源密度の低下を図る。整枝、せん定によって風通しや日当たりを改善する。施設栽培では通風、換気を十分に行うとともに過繁茂を避ける。有袋栽培を行うことで被害が軽減できる。
薬剤防除は落花後~袋かけまでの防除を確実に行う。
稲の病害虫と雑草 |
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難防除雑草