診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
融雪直後の罹病茎葉はゆでたような水浸状暗緑色であるが、乾くと灰白色となり非常にもろくなる。被害茎葉には病原菌の菌核と呼ぶ肉眼でかろうじて見えるつぶつぶが認められる。それらは雪腐黒色小粒菌核病では直径1㎜程度の黒色、球状。雪腐褐色小粒菌核病では、褐色ないし、あめ色で不整形で前者よりやや大きい1.5~2㎜程度。
雪腐黒色小粒菌核病は菌核から生じた菌糸による土壌伝染で感染する。一方、雪腐褐色小粒菌核病は、菌核から生じた子実体と呼ばれる器官に形成された胞子(担子胞子と呼ぶ)による空気伝染と菌核から生じた菌糸による土壌伝染の両方がある。いずれの菌種とも連作により多発する。積雪下で発病が進むため、積雪期間が長いと被害が大きくなる。また、播種が遅れ越冬体勢が不十分だとさらに被害が大きくなる。
土壌中の菌核量を少なくするため輪作を行う。適期に播種し越冬体勢を確保する。融雪剤を施用し融雪を促進する。また、根雪前の茎葉散布が有効である。
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