診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
主に葉に発生する。はじめ、葉の表面に中央は橙色、周囲は黄白色の小さな斑点を生じる。やがて、斑点の中央が縦に破れる。中には橙色の胞子(夏胞子)が粉状に形成されている。夏胞子は風などで飛散して周囲の葉に伝染し、多数の病斑を生じる。症状が進むとこの斑点に接して褐色の長楕円形~紡錘形の病斑が形成される。この病斑はやがて黒褐色にふくれ、縦に破れる。中には紫褐色の胞子(冬胞子)が粉状に形成されている。
ネギ類に寄生するが、寄生性に分化がみられ、ネギの菌はネギとタマネギに強い病原性を示す。
かびによる病害で、被害残さとともに圃場に残る。病斑上の胞子が周囲に飛散してまん延する。発生は春と秋が主で、夏と冬は一時的に終息する。冷涼で雨が多いと多発しやすい。発病の適温は15~20℃で、湿度が100%で6時間以上のとき感染が成立する。25℃以上では感染、発病はしない。潜伏期間は最適条件では7~10日、低温になると潜伏期間は長くなる。また、窒素肥料が多いと多発する傾向がある。
育苗床はネギの圃場のそばに設けない。肥培管理を適切に行い、健全に育てる。収穫後の被害残さは圃場外に持ち出し処分する。早めに薬剤散布する。
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