被害

被害は主に葉で見られ、葉脈間に白い食害痕が生じる。被害症状はミカンキイロアザミウマによる被害とほぼ同じ。プリンスメロンでは果面に緑斑紋やコルク状の斑点が生じ外観が損なわれる。

被害作物

ウリ科作物の他、ナス、ピーマン、トマトなどのナス科作物、イチゴなど広範囲に及ぶ。

発生

露地では、春から秋にかけて発生し、冬期には休眠する。施設では冬期も発生するが、一般的に気温が上がり始める3月以降、発生が多くなる。花に好んで集まる傾向があり、圃場周辺に花をつける雑草が多いと圃場への侵入個体も多くなる。両生生殖だけでなく、単為生殖も行い、単為生殖由来の成虫は全て雄である。産卵は葉脈などの組織内に行われる。幼虫は2齢を経て蛹になる。卵から羽化までの期間は、25℃恒温条件下で約10日である。

防除

耕種的、物理的防除法についてはミナミキイロアザミウマの項に準ずる。発生が多くなると薬剤による防除が必要になるが、薬剤に対する感受性はミナミキイロアザミウマとは異なるので、防除薬剤の選択には注意する必要がある。