病害虫・雑草の情報基地

稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

白葉枯病

Xanthomonas oryzae pv. oryzae

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白葉枯病
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葉の症状

白葉枯病
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多発状況


被害

病斑は葉縁に沿って基部方向に拡大し黄色〜橙黄色となり、のちに白色〜灰白色で葉縁に沿って長く波形に伸びる。病勢が進むと病斑は葉鞘まで拡大し、わら色に退色して枯れる。激発田では籾に蒼白色湿潤状の病斑ができ、出穂後にひどく侵されると籾全体が蒼白色に萎凋枯死して不稔となる。

発生

前年度の被害わらや被害株残さ、または、畦畔雑草のサヤヌカグサの被害葉、地下茎および根圏土壌中で越冬した病原細菌が本田へ運ばれて第一次伝染源となる。本病は梅雨末期の集中豪雨による浸冠水や秋雨期の降雨、雨を伴う台風などで高温、多湿の条件がそろった場合に多発しやすい。

防除

抵抗性品種の利用、耕種法の改善、薬剤防除等を合理的に組み合わせた防除が重要となる。排水路を整備し水田の浸冠水を防ぐとともに草刈りにより水辺雑草を除去するなどの耕種的防除が有効である。薬剤防除は、発生予察情報を利用し、適期の薬剤施用を心がける。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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