病害虫・雑草の情報基地

稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

いもち病(2) 葉いもち

Pyricularia grisea (oryzae)

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いもち病(2) 葉いもち
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ずり込み症状

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多発し枯死した水田

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初期病斑

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湿潤型病斑

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湿潤〜止まり型(胞子形成)病斑

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止まり型病斑


被害

病斑の種類から、いくつかの型に分けられる。
●湿潤型病斑:円形〜楕円形で、一様に灰緑色〜暗緑色の病斑。病斑拡大が速やかで、胞子の形成が非常に多く、最も伝染力の強い病斑。病徴が進展すると株全体が萎縮する「ずり込み」となる。
●止まり型病斑:湿潤型病斑から移行し、褐色紡錘形で中央部が灰白色で最も普通に見られる病斑。

発生

罹病株を中心に点状の発生から周囲へ広がる「坪状発生」と、地域全体で同一水田内に一様に面状に発病株が分布する「全般発生」がある。気温と夜間の降雨が発生に最も影響し、いもち病抵抗性が弱い品種の作付けや窒素過多の栽培で多発生しやすい。

防除

いもち病抵抗性品種の利用、窒素多用を避けるなどの耕種的防除を行うとともに、いもち病に対する発生予察情報を利用し適期に薬剤防除を行う。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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