病害虫・雑草の情報基地

サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

イモゾウムシ

Euscepes postfasciatus
コウチュウ目ゾウムシ科

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イモゾウムシ
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成虫(体長:3.5~4.0mm,背中に白線) ©中村浩昭

イモゾウムシ
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成熟幼虫(体長:約6mm ノアサガオ茎内) ©西岡一也

イモゾウムシ
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蛹(ノアサガオ茎内) ©西岡一也

イモゾウムシ
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株元の脱出孔 ©西岡一也


被害

成虫、幼虫が茎、塊根を食害し、被害様相はアリモドキゾウムシに類似する。

被害作物

サツマイモ、ヨウサイなど。

生態

沖縄県では年6~7回発生し、周年各ステージがみられる。成虫の寿命は4~10か月と長く、1雌当たりの産卵数は300~500粒で、27℃条件下では産卵から塊根脱出まで54日程度を要し、奄美群島以南の南西諸島および小笠原諸島に分布する。

防除

アリモドキゾウムシ、サツマイモノメイガと同じく特殊病害虫に指定されている。本種は飛翔できないため分布拡大は寄主植物の移動によるため、発生地からは生の寄主植物の移動が禁止されている。本種は雌が性フェロモンを分泌しないため、未発生地に侵入すると発生モニタリングには多大な労力をともなう。

収録:防除ハンドブック「 サツマイモの病害虫

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