病害虫・雑草の情報基地

サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)

Chaetocnema confinis
コウチュウ目ハムシ科

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サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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成虫(体長:約1.5mm) ©林川修二

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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成虫 ©林川修二

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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老齢幼虫(体長:約4mm) ©林川修二

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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卵 ©林川修二

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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蛹 ©林川修二

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成虫の食害(引っ掻いたような傷) ©林川修二

サツマイモトビハムシ(サツマイモヒサゴトビハムシ)
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生育初期の甚被害 ©林川修二

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生育初期の甚被害(株全体) ©林川修二

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幼虫による塊根被害 ©林川修二

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幼虫による表皮外側からの食害 ©林川修二

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幼虫による表皮内部の潜孔被害 ©林川修二


被害

成虫は葉を引っ掻いたように食害し、生育初期に大きな被害を受けると生育が遅延する。幼虫は塊根表面を外側から線状に摂食したり、表皮下を潜行し絵描き状に摂食するため、青果用などでは商品性が低下する。

被害作物

サツマイモ、ヨウサイ。

生態

年数回の発生で、成虫は5月頃からノアサガオや苗床でみられ始め、種子島では5月に植付けた圃場では、成虫が7月中旬頃からみられ、8~9月に発生ピークとなる。幼虫による被害は8月上旬から認められ、9月にかけて進展する。地中浅くに産卵し、ふ化した幼虫は移動しながら細根を摂食し、その後、塊根も摂食するようになる。しかし、栽培後期には細根が老化するため、本種の発生には不適な条件となり、10月の収穫期には幼虫はほとんどみられない。本種は雌性単為生殖を行う。夏季には1世代に30日程度を要するとされる。小笠原諸島および南九州以南に分布する。

防除

成虫は畦の割れ目などから畦内に産卵すると思われるため、マルチ栽培では無マルチ栽培より被害が少ない。

収録:防除ハンドブック「 サツマイモの病害虫

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