診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
はじめに下位葉の葉先や葉脈間がしおれて退緑し、巻き上がる。やがて葉は黄化し、褐変して枯死する。これらの症状はしだいに上位葉におよび、ついには株全体が枯れ上がり、早期枯凋する。発病初期の葉の萎凋や黄化は1複葉の片側や1茎の片側の葉、1株の片側の1~2茎に見られる場合がある。罹病茎の維管束は褐変し、 表面に条斑を生ずることもある。これらの症状は多発圃場では開花期前後から現れるが、通常は生育後半に顕在化するため、自然な黄化や枯凋と区別し難い。
(1)と(2)は多犯性で、ジャガイモをはじめイネ科やユリ科以外の多数の植物に寄生する。(3)はナス科やキク科作物の一部を侵害する。
病原菌は暗色休眠菌糸、微小菌核、厚壁胞子で越冬し、土壌伝染する。また菌核の付着した種いもによる伝染もある。生育適温は20~25℃である。病原性は(1)が最も強く、(2)、(3)の順に続く。病原菌は根毛、傷口、芽部などから感染する。ダイコンなどの感受性作物の栽培は土壌中の菌量を高める。排水不良な圃場で発生が多い。
無病種いもを使用する。 連作や感受性の高い作物の栽培を避ける。汚染土壌を移動させない。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草