病害虫・雑草の情報基地

ジャガイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

塊茎褐色輪紋病(かいけいかっしょくりんもんびょう)

Potato mop-top virus (PMTV)
≪病原≫ウイルス  ≪発病≫塊茎

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塊茎褐色輪紋病(かいけいかっしょくりんもんびょう)
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塊茎表面の病徴Ⓒ清水基滋

塊茎褐色輪紋病(かいけいかっしょくりんもんびょう)
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塊茎内部の症状Ⓒ清水基滋


被害

昭和55年に広島県で初発し、平成17年に北海道で再発が確認された病害である。塊茎表面および内部に褐色の輪紋症状を生ずる。海外では地上部の黄化、えそ、退緑斑紋、わい化などの症状の報告があるが、国内では未確認である。罹病塊茎は生食・加工用の商品価値が著しく低下する。

被害作物

ジャガイモで発生する。

発生

病原ウイルスはジャガイモ粉状そうか病菌(Spongospora subterranea)によって媒介され、(本ウイルスを保毒した粉状そうか病菌が健全ジャガイモ塊茎に感染した時にウイルスがイモに伝染する。)種いも伝染および土壌伝染する。発病には品種間差があり、さやか、農林1号などが罹病性である。

防除

無病種いもを使用する。粉状そうか病を防除する。ただし、品種抵抗性に関し、粉状そうか病に対する抵抗性と本病の発病との間に有意な関係は見られないので注意する。薬剤を植付前に全面土壌処理する。

収録:防除ハンドブック「 」

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