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ブドウベインモザイク病

Vein mosaic

2015-07-15 最終更新

病徴:
新葉に葉脈に沿ったモザイク,輪紋,線状斑,葉脈透過などの複合症状を示した穂木,台木品種をLN33,St.George,Baco22Aなどに接ぎ木接種し,grapevine vein mosaic(GMV)と同一症状がみられるが,特にLN33 では薄く青白い輪紋,線状斑のpale green mosaicの典型的な症状を示す.

病原:
未確認
接ぎ木伝染することからウイルス性と考えられている.本病の木本指標植物としてGloire de Montpellier(Gloire)が最良の検定植物といわれているが,LN33への緑枝接ぎ接種も良く,6月接種で速いときは約5週間,遅くとも約4か月で検出可能である.なお検定結果でキャンベルアーリー,デラウェア,ネオマスカット,ピッテロ ビアンコなどの穂木品種,北迫,テレキ5c,101-14,3309,420Aなどの台木品種でも感染が確認された.

伝染:
接ぎ木で伝染するが,それ以外の伝染は知られていない.

(2011.12.17 畑本求)

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ブドウベインモザイク病(畑本求)