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ニーレンベルギアうどんこ病

Powdery mildew

2015-07-15 最終更新

病徴:
茎葉に白色粉状の糸状菌が付着する.おもに中位葉に発生するが,新梢,古葉にも発生する.発病葉は乾燥し,淡褐色となり,落葉しやすい.花弁には発病しない.

病原:
Oidium sp.〔Oidium subgenus Pseudoidium
不完全菌類に属す.分生子は単生,楕円形,19.5~48.3×11.7~23.2μm(平均36.5×18.4),フィブロシン体を欠く.分生子柄は直立型,Foot cellは61.8~118.7μm,菌糸の付着器は拳状,分生子の発芽管はErysiphe polygoni型 .閉子のう殻は観察されない.病原性に品種間差異あり.ピーマン,ナス,トマト,ペチュニア,ハナタバコへの病原性はない.

伝染:
茎葉に病原菌胞子が付着,侵入する.3月から6月頃に発生.

参考:
https://kakibyo.dc.affrc.go.jp/list/detail.php?data_id=318

(2011.12.5 伊藤陽子)

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ニーレンベルギアうどんこ病(築尾嘉章)

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ニーレンベルギアうどんこ病(築尾嘉章)

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ニーレンベルギアうどんこ病菌(伊藤陽子)

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ニーレンベルギアうどんこ病菌付着器(伊藤陽子)

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ニーレンベルギアうどんこ病胞子(伊藤陽子)