2015-07-15 最終更新
病徴:
初期病徴は葉身に小型の退緑斑を生じ,のちに黄白色の小型のえそ斑点や大型のえそ条斑を呈する.本病の特徴として,発生は7月~10月の高温期に多く,高温期以外ではほとんど認められない.
病原:
アイリスイエロースポットウイルス Iris yellow spot virus(IYSV)
ウイルス粒子は球状で60~100nm(平均85nm)の被膜をもつことが観察されている.宿主範囲は,タマネギ,ネギ,ニラ,アルストロメリア等のユリ科植物のほかに,ダッチアイリス(アヤメ科),トルコギキョウ(リンドウ科)などの植物に感染する.種内系統としてIYSVBRとIYSVNLが知られている.
伝染:
本ウイルスは,ネギアザミウマにより伝搬される.種子伝染と土壌伝染はしない.また,汁液接種できるが,管理作業による伝染の可能性は低い.
参考:
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006475280
(2011.12.27 森島正二)