2015-07-15 最終更新
国内では1993年静岡県で初確認された侵入害虫.静岡県,沖縄県,東京都で発生が確認されている.国外ではコスタリカ,エルサルバドル,メキシコ,米国(フロリダ,ハワイ),オーストラリアおよびスリランカに分布する.成虫,幼虫ともマリーゴールドにのみ寄生する.
形態:
成虫の体長は約1.2mmで,黒地に灰白色の横縞が目立つ.若齢幼虫は白色~黄緑色で,成長すると黄橙色となる.赤味の強い幼虫も見られる.2齢幼虫の体表には小黒点がある.
加害作物:
【花卉】マリーゴールド
被害と生態:
成虫および幼虫は茎葉部に寄生し,吸汁加害する.カスリ症状が発生し,シルバリングも呈する.また,排泄物等によって著しく汚れる.茎葉の組織内に卵を産み,幼虫,蛹とも2齢を経過して成虫となる.新葉部を好み,花には寄生しない.成虫あるいは蛹で越冬し,4月下旬~12月まで数世代を繰り返す.9~10月の多発時には,枯死に至ることもある.
(2011.11.28 竹内浩二)