2015-11-10 最終更新

病徴：
葉にえそ輪紋，えそ症状を示す．病徴はトマト黄化えそウイルス（TSWV）によるものと区別がつかない．

病原：
インパチエンスネクロティックスポットウイルス　Impatiens necrotic spot virus （INSV）
Bunyaviridae科Tospovirus属に属す．ウイルス粒子は外膜を持つ直径約100nmの球形粒子で，S RNA，M RNA，L RNAからなる3分節一本鎖RNAゲノムを持つ．宿主範囲は広く，日本ではベゴニアの他に，インパチエンス，エキザカム，キク，シクラメン，シネラリア，トウガラシ，トルコギキョウ，リンドウ等への感染が報告されている．

伝染：
ミカンキイロアザミウマ（Frankliniella occidentalis）とヒラズハナアザミウマ（Frankliniella intonsa）による永続媒介が報告されているが，ミカンキイロアザミウマによって高率に媒介される．土壌伝染，種子伝染はしない．実験的には汁液接種が可能だが，管理作業による感染の危険性は低い．

参考：
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002716776
https://kakibyo.dc.affrc.go.jp/list/detail.phPDAta_id=908

（2013.2.27　奥田充）

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