2015-07-15 最終更新
病徴:
罹病樹の新梢の伸びは悪く,枝数が少なくなり,樹勢は弱くなる.また,葉は黄色みを帯び,巻いたりする.一般栽培園では西村早生をほかの品種に接ぎ木し,品種更新を図った場合に,このような症状が見られる.接ぎ木された西村早生の皮部や木質部にはえそやステムピッチングが見られる.病気の進行は緩やかで,えそやステムピッチングなどの病徴発現には接ぎ木後,1年以上を要する.
病原:
病原不詳.接ぎ木伝染性.
伝染:
病原は接ぎ木により,伝染する.一般栽培品種には本病原に潜在感染しているものが見られ,これらに西村早生を高接ぎし,感染すると,西村早生は感受性が高いため,えそやステムピッチングを生じ,これによって養分の移行が妨げられ,生育が悪くなる.
参考:
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002735963
(2011.10.12 柳瀬春夫)