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ポーチュラカ退緑斑点病

たいりょくはんてんびょう

Chlorotic spot

2015-12-15 最終更新

病徴:
葉,株に発病する.葉に径2mm程度の退緑斑点またはリング状の斑点を生じ,のちに奇形葉となる.また株全体がやや萎縮する.これらの病徴は挿し芽用に茎を切り取った後に顕著に現れることが多く,生育の進展に伴って軽減あるいはマスキングしてしまうこともある.花は奇形花や花つきが悪くなる.

病原:
ソラマメウイルトウイルス-2 Broad bean wilt virus-2(BBWV-2)
直径25nmの球状粒子でFavavirus属に属する.不活化温度は50~60℃(10分),希釈限界は10-3~10-4,保存限度は3~4日.宿主範囲は比較的広くヒユ科,ナス科,アカザ科,マメ科等に感染する.血清型はBBWV-2.

伝染:
ウイルスは汁液接種で容易に伝染するため管理作業によって伝染する.モモアカアブラムシによって非永続伝搬する.1997年に鹿児島県下で発生が認められた.

(2011.10.22 河野敏郎)

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ポーチュラカ退緑斑点病(河野敏郎)