2015-07-15 最終更新
2000年に沖縄県,2008年に鹿児島県奄美大島で発生が確認されている侵入害虫で,マンゴーの新葉を加害する.
形態:
成虫の体長(翅長)は約1.5mm.幼虫は体長1~2mmで乳白色~黄色である.
加害作物:
【果樹】マンゴー.
被害と生態:
雌成虫は長さ2〜6cmの新葉に産卵する.孵化した幼虫が直径1.5〜3mmの円形の火ぶくれ状の虫こぶを形成する.幼虫は1週間程度で成熟して虫こぶから脱出し,地中で繭を形成して蛹化する.羽化成虫の寿命は1~3日程度である.幼虫が脱出した虫こぶの部分はのちに乾燥して脱落するため,葉には多数の虫食いのような孔が形成される.果実への直接の被害はないが,大発生すると新葉が多数加害されて落葉するために,花序が形成されず,花蕾や果実数が減少する.多化性で,利用可能な新葉があれば発生する.
(2011.12.30 上地奈美)